一歩一歩連鎖反応

音楽、映像、アイドル

アイカツフレンズ!の楽曲群振り返り~楽曲一覧を見て~

昨年8月のThanks⇄OKのBlu-rayも発売されたことですし、

アイカツフレンズの歌を振り返ってみようと思います。

曲のラインナップは先日アニメ公式が一覧表を作ってくださいましたね、

これが出てくるようだと本当に一区切りになるんだという切なさもありましたが作詞作編曲、それからアイドルアニメらしく振り付け師の一覧という、まとめてあるとありがたいページです。

リンクを貼っておきますので参照してください。

(「おはなし」→「楽曲一覧」→「アイカツフレンズ!」)

www.aikatsu.net

まずこの一覧表からわかる特徴

フレンズの新曲かと言われたら怪しいWe wish you a merry Christmasは除きます

作詞が全曲松原さらりさん

・作曲がコライトを別々に考えなければ11名義

(Mitsu.J, 藤末樹, 片山将太, Coffee Creamers, SHOW, 石田秀登, YUMIKO松田純一, Maozon, YUKI FUNAKOSHI, koshin)

28曲

・編曲は9名義

・編曲の9名は全員作曲も担当

・編曲のみ参加の方は0、作曲の石田さん(みんなみんな)、YUMIKOさん(おけまる共作)が編曲には入っていない。

上記をまとめると、まずフレンズの曲は数人のミュージシャンの色を色濃く反映させた、非常にコンセプチュアルな楽曲群だったのではないかと捉えられます。

作詞が一貫して松原さん、作編曲のミュージシャンを見るとMitsu.JさんSHOWさん、藤末樹さん、片山将太さんが5曲以上クレジットされていて、28曲という全曲数を考慮するとこの方々がメインで楽曲を供給してくださったといっていいと思います。

 

フレンズの劇半に多いエレクトロな響きの曲が歌でも多い中、そうでもない曲もそれなりにはありますが、全体的にスタイリッシュでよく言えば綺麗、残念ながら再生環境によっては物足りなく感じる場合もあるような曲が多く、あくまで世界観に溶け込ませながら各アイドルの世界観を表現していくといったスタイルなのかなと思います。サウンドトラックもそうですが、低音がよく響いて、どちらかといえば鈍い音をよく聞ける再生環境が合っています。

 

また、個々人、各フレンズのキャラクターソング的傾向強く、実際複数のバージョン(歌唱者)が存在する曲はごくわずかでした。それ故楽曲ごとの示す各人のアイドル性の方向が分かりやすいのはフレンズの特徴です。

 

スターハーモニー学園のある世界のアイドルたちを表現した楽曲群としてとてもコンセプチュアルなので、個人的には連続で聴いた時のまとまりの良さはシリーズ随一かなと思います。

 

ベストアルバムを、出してほしい。

 

次に自明ではないけれども表からわかること

・1年目はMitsu.Jさんが多い

・2年目はSHOWさん、Maozonさん、YUKI FUNAKOSHIさんが多い

・アイビリーブは3曲ともMaozon,YUKI FUNAKOSHIのコライト

・ピュアパレットの曲はMitsu.Jさんの編曲が多い

・リフレクトムーンは片山将太さん藤末樹さん

・ハニーキャットとラブミーティアはバラケ気味

 

1年目はMitsu.Jさんが多いです、特に編曲に関しては18曲中7曲担当されてます。ピュアパレットの曲が中心で、ありがと⇄大丈夫、アイカツフレンズ!、みんなみんな!は編曲のみMitsu.Jさん。そこにしかないものは作編曲で担当されています。アイカツフレンズ!の中心、主人公フレンズの曲ということで統一感を持たせたかったのかなあと思ってます(ひとりじゃない!のギター演奏も担当されてます)。フレンズでソロ曲を2曲持ってるキャラクターはラブミーティアとみおちゃんだけ(ありがと⇄大丈夫を入れればあいねちゃんも)ですが、みおちゃんのソロ曲は2曲ともMitsu.Jさん、ピュアパレットの方向性はどちらかといえば、みおちゃんよりなんだろうなあと思います。

 

2年目は10曲中3曲がMaozonさん、YUKI FUNAKOSHIさんのコライト、この3曲がすべてアイビリーブ関連の曲でした。確かにアイビリーブの楽曲は3曲合わせての統一感があったように思いますし、新たなるステージへ、に向けて二人の曲を作ったかのようにしっくりくる3曲でした。

また、1年目はそこまで多投してなかったSHOWさんのクレジットが2年目からオンパレードにかけて増えました。君のEntranceもこの方ですので、2019年度のアイカツシリーズOPは2曲ともSHOWさんの作編曲でしたね。担当された曲の幅がGirls be ambitious!から正義のキモチまでというように広くて、アイドルの世界観に合わせたタイプのラインナップだと思います。

 

リフレクトムーンの曲は藤末さんと片山さんが全曲少なくとも作編曲どちらかを担当されています、ここはアイビリーブ同様世界観がくっきりしていました。お二人の関わってる曲は全体的にピュアパレットを中心とした物語のメインストリームを彩るのとは違った曲調が多い気がします(とは言えアイカツフレンズ!とありがと⇄大丈夫の作曲を担当されています、編曲前の原曲はもっと厳つい曲なのかもしれません)わかばちゃんの「この世界はすばらしい」もこのお二人で、そういえばリフレクトムーンとわかばちゃんは何故か絡みがけっこうあったなあと思います。

 

一方でラブミーティアとハニーキャットはソロ曲もフレンズ曲も一貫性が薄く、フレンズの楽曲ではなんでも屋の側面が強いと思います。ある意味で癖の強い、フレンズでもソロでも個性が出る曲がそろっているのがこの二組。みつけようよ♪が二人のどちらのソロ曲とも雰囲気違ったり(Mitsu.Jさん作編曲、鈍い重低音に軽い音が弾けるいかにもな打ち込みが個人的には好きです)、突如投げ込まれたかっこいいプライド(藤末さん片山さんの作編曲、サビ前の演出が仮面ライダー剣みたいだとおもっていますが、藤末さんはELEMENTSの作曲者)

 

改めて、ベストアルバムを出してほしいですね(忘れないよ何回だって叫ぶよ……)、BEST FRIENDS!の名義で君のEntranceまで含めて、少ないとはいえアナザーバージョンがある曲はしっかりカバーしてくださると嬉しいです。

あいねちゃんのありがと⇄大丈夫

ミライ・あいねのアイデンティティ

わかば・みおのみんなみんな!

ピュアパレットのいっしょにA・I・K・A・T・S・U!、ひとりじゃない!

あたりは積極的にフルバージョンで公開してほしいなあと思います。