君のEntrance
最近よく聞いている曲、アイカツオンパレード!のOP第一弾(第一弾になるといいなあ……)君のEntrance。
作品としてアイカツオンパレードはアイカツシリーズの最新作、いわゆるオールスター作品としての位置づけながら新たな主人公「姫石(キセキ)らき」の成長を描くストーリーがある点はアイカツらしいのかなと思います。
まずは作詞、作編曲、歌唱者から
作詞:松原さらり
作編曲:SHOW (Digz, Inc. Group)
歌:らき・あいね・みお from BEST FRIENDS!
(らき:逢来りん、あいね:松永あかね、みお:木戸衣吹)
作詞作編曲はアイカツフレンズ!でもおなじみの松原さんとSHOWさん、歌はフレンズの主人公が新主人公のらき役、逢来さんを支えるような形の3人。
パート割としては
前サビ:3人
サビ後(*):3人
~1番~
Aメロ前半:らき、Aメロ後半:あいね
Bメロ:みお
サビ:基本3人、サビ中のソロパート:らき
*:3人
~2番~
Aメロ前半:あいね、Aメロ後半:みお
Bメロ:らき
サビ:基本3人、前半ソロパート:あいね、後半ソロパート:みお
落ちサビ:らき
サビ:基本3人、前半ソロパート:みお、後半ソロパート:あいね
*:3人
(君のEntrance:らき)
*きっと終わりはないよ ずっと大丈夫だよ
いつも近くにいるよ ちゃんとわかっているよ
全体的な曲の感想としてはピュアパレット(あいね・みお)の曲のような軽めの打ち込みサウンド感がありながら、より分かりやすく尖るところ尖らせてキャッチーなアレンジになっている印象。Bメロとサビはやや強めのエフェクトが声にかかっていて、3人ともすっきりした歌い方をするからか個人的にはらきちゃんの声があいねちゃん、みおちゃんの真ん中くらいに感じます。
(ピュアパレットの曲は主人公らしく王道グルービーソングになってそうで、そうならない謎のマニアックさがあったけど私は好きです。)
曲を流れに沿って特に気になるところを追っていくと
まずイントロ、OP曲らしく(?)短い前サビから始まってAメロ前にそのあとも数回出てくるテーマを挟みます。この部分が声の加工強めですがピコピコした曲調に心地よく乗っていきます。
AメロBメロはソロでつないでいくのですが、らきちゃん演じる逢来さんの歌声がロングトーン含めなかなか安定しているのが心強いです。あいねちゃんの松永さんも昨年の曲と比べると声に張りを感じます。若手声優さんの成長がとても楽しみ。
アイカツのアイドルとして木戸さん演じるみおちゃんは3人の中で唯一クールタイプですが、みおちゃんのソロ曲とは少し歌い方が違うような気もします。Bメロは声に反響しているような加工がされていて少し幻想的な雰囲気の中一人で歌い上げます。
サビのソロパートはフルだと3人それぞれ2か所とも歌うのですが1サビだけだとらきちゃんだけにソロパートがある構成。ショートバージョンで現主人公の見せ所を作りつつ前作主人公でフルバージョンの後半を支えるパート割、とても好みです。
2番Aメロ前半は1番よりもドラムが低音で主張をしてきて(高音部がなくなってる)ワクワク感の強い1番よりもビートを感じるドキドキ感がいいアクセント。Bメロになるとシンセサイザーの旋律が1番よりも小刻みになって緊張感が走るのですがここにらきちゃんのパートが来ます。音の緊張感、歌うキャラクター、演者のキャラクターを歌詞に詰め込んだ、この曲全体でも1,2を争う聴きどころです。(詳細は今は割愛します、調べたらだいたいわかると思います、逢来りんが姫石らきを演じて君のEntrance 2番Bメロの歌詞を歌う意味を。
2サビ以降はサビの短いソロパートがピュアパレットの担当で、まだまだバリバリやっていく感じが伝わってきます。
落ちサビ前の大サビ、サビ前半半分相当のらきちゃんソロパートが来ますが2サビのあとにデジタルな間奏を挟んだ後ここで伴奏がまさかのピアノと間隔の長いパーカッション、途中からシンセサイザーがうっすらかかってくるという泣きメロ構成、声の加工もこの部分では外されていて、心地よく震える声でピアノをバックにらきちゃんが歌い上げる様は2番Bメロと張り合える、まさにこの曲のクライマックス。落ちサビ後半ではそれまでのサビになかった音も加わって最後で1.5倍に長くなってしまうサビにも冗長さを感じさせず最後のサビが締まります。前サビと同じテーマを挟んでからもう一回らきちゃんのソロで君のEntranceを歌って曲としても終わります。
ここまであまり歌詞に触れてきませんでしたが、この曲どこか卒業シーズンのような歌詞をしていて、なぜ中間発表の曲がこれなのか、スターハーモニー学園は不思議なところです。
アイカツオンパレードのことを歌っているのか、シリーズ全体のことを歌っているのか、らきちゃんのことを歌っているのか、幾重にも解釈をしていい曲だと思います。
追記:2サビ落ちサビの前半ソロパートあいね、みお、なのだけど、どこからきっぽいですよね
ところで、らきちゃんの逢来さん、アイカツフレンズのわかばちゃん(彼女としての曲が私はとても好き)でデビュー、というよりフレンズでデビューするためのオーディションの合格者なのですが出来すぎなくらいわかばちゃん、らきちゃんに逢来さんを感じてしまって時々驚いてしまいます。